経年美化
時を重ねて、美しく深みを増す佇まい
「経年変化」という言葉があります。
年月が経つにつれて素材が変化する様子を表しています。
その言葉の奥には劣化するという意味が含まれることが多いのではないでしょうか。
新品のときは美しく整った素材も、その多くは年月の経過で傷み、劣化してしまいます。
一方で、古民家と言われる古い住宅や伝統的な寺社建築は数十~数百年ものあいだ、代々にわたって受け継がれています。
それらの柱や梁、床板などは永年の変化によって角が取れて丸みを帯び、艶が出て、深みのある色合いに変化していきます。
柱の傷や床のへこみも、その時どきの思い出として記憶に刻み込まれ、傷を見るたびに思い起こされるでしょう。
この変化は「劣化」でしょうか?
むしろ、新品のときとは違う魅力を増しながら、美しく変化しているのではないでしょうか。
素材は必ず年月を経て変化します。
手間を掛けなければゆっくりと劣化していき、
手間を掛ければ美しく変化しながら長く使い続けることができます。
手間を掛けて長く使い続けられる素材こそが本当に価値のある素材だと考えます。
価値のある素材は年月が経つにつれて素材が美しく変化する。
本物の素材がもたらす「経年美化」は、これからの時代に求められる本物の価値だと考えます。
年月の経過とともに素材は変化していきますが、本物の素材は時を経てもなお、美しさと魅力を増していく「経年美化」が起こります。
経年美化は時間の経過を表す「経時」とお手入れを表す「手間暇」、そして本物の「素材」の三つの要素が重なりあったときに起きると考えます。
経時 aging
年月の経過とともに、日光による変色、成分の変化や、毎日手足が触れたりすることで、素材は少しずつ変化していきます。
日々の変化はとても小さくて、なかなか気づくことはありませんが、例えば家具を動かしたときなどに見つける日焼けの跡などが、時の流れや歴史の積み重ねを感じさせてくれることでしょう。
手間暇 time and effort
どんな素材も、新しいときはきれいで整っていますが、毎日の生活の中で、少しずつ汚れたり、擦れたりします。
手入れをせずにそのままにしておくと、汚れや傷がひどくなって、修復が困難になり、愛着も持てなくなってしまいます。
日々掃除をしたり、ときどき手間をかけてお手入れをして、手間暇をかけてあげることで、自然と長持ちして味わいも生まれ、さらには愛着も湧いてくるでしょう。
素材 material
シルバーアクセサリー、革製品、家具、腕時計、そして木材。
表面だけを整えたモノとは違って、本物の素材は表面が剥がれることはありません。
染みができたり、キズがついても、表面を少し削ってあげれば、きれいな状態の素材が顔を出して再び元のきれいな状態にすることができます。
本物の素材だからこそ、手間暇を「かける」ことができるのです。
経年美化を体現できる、本物の素材がここには揃っています。
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