針葉樹と広葉樹の違いって?
どんなフローリングにしようかなと考えるとき、色や木目がまず気になりますよね。見た目はカタログでイメージしやすいですが、天然木の良さである踏み心地や触り心地、あたたかみは写真ではなかなか伝わらない……。
そんなときにヒントにしてほしいのが針葉樹と広葉樹の違い。樹の成り立ちが違うことで、フローリングにしたときにも違いがうまれるんです。今回はそんな針葉樹と広葉樹についてご紹介します。
もくじ
葉っぱや木の形から違います。
まずは、針葉樹や広葉樹ってどんな樹?というところから。
針葉樹は葉っぱが針のように細長く、空に向かってまっすぐ育つものが多いのが特徴。広葉樹は葉っぱが平たく丸みがあり、樹形も横に広がり丸い形になります。広葉樹の方が種類も圧倒的に豊富で、モミジやカエデのようにギザギザした葉も広葉樹です。
木材としての違い。いちばんのポイントはかたさ。
針葉樹はやわらかく、広葉樹はかたいのが一般的です。その違いは木の構造の違いが関係しています。まっすぐ伸びていく針葉樹は、組織の構造もシンプル。空気を多く含み軽いです。対して、枝分かれをして横に大きくなっていく広葉樹は、構造が複雑で役割分担のされた細胞がいっぱい。含む空気も少なく、ずっしりとした重さがあります。
かたい方が傷つきにくいため、フローリングにはかたい広葉樹を使う傾向がありますが、 やわらかな踏み心地や触り心地の良さから、針葉樹のフローリングも使われます。針葉樹は夏つめたく、冬あたたかいのが魅力です。
針葉樹はやわらかく、広葉樹はかたいのは全体的な傾向で、針葉樹だけどかたいサイプレスや広葉樹だけどやわらかい桐など例外もあります。プレイリーホームズで取り扱いのある樹種でかたさを比較するとこのようになります。
針葉樹のなかでもあづみの桧はちょっとかため、広葉樹のなかでもナラ(オーク)は中間かな?など、かたさ・やわらかさの度合いも樹種によって変わってきます。また、かたさの違いはあくまでも針葉樹と広葉樹で比べるなら、というものです。広葉樹でも十分天然木ならではのやわらかさを実感できると思います。
こんな部屋にはこんな樹種
子ども部屋などあたたかみが欲しい部屋には針葉樹がおすすめです。やわらかい分、傷はつきやすいですが、それもお子様の成長とともにつく思い出として残すという楽しみ方もあります。また、立ち仕事が多い方があづみの松(針葉樹)のやわらかさにほっとした、というお声もあります。
樹種が豊富な広葉樹は、色味や木目の出方もさまざま。お部屋のインテリアや雰囲気に合わせて木の個性をコーディネートする楽しみが広がります。また、世界三大銘木であるマホガニー、ブラックウォールナット、チークも広葉樹。贅沢な空間づくりをしたい方におすすめです。
針葉樹の推し床材「あづみの松」
あづみの松は信州で育った国産の赤松で、パイン系(パインは英語で松のこと)の中でもかたさがあります。針葉樹のなかでもやわらかすぎないものをお探しの方にぴったりです。松というと和風のイメージですが、プレイリーホームズでは節が出ないように製材することで、ビンテージやナチュラルなど多彩なスタイルに合わせやすくなっています。
広葉樹の推し床材「ドナオーク」
広葉樹のフローリングで、日本でも世界でも大人気なのがオーク。さまざまなテイストに合わせやすく、傷もつきにくい“ちょうどよさ”が魅力です。プレイリーホームズでは、ヨーロッパで丸太ごと買い付け、一本一本の性質を見極めながら熟練の職人により加工していきます。幹が太い木ならではの美しい木目が特徴です。
床じゃなくても活躍!針葉樹のウッドパネル
木材って、床に使うだけじゃないんです。例えば、壁や天井の装飾に、アメリカとカナダで大定番のウエスタンレッドシダー(米杉)。色の濃淡や経年美化を楽しめます。やわらかく傷がつきやすくはありますが、天井に使うならあまり気にならないですね。
樹種によって見た目だけでなく、触り心地や踏み心地、メンテナンス性などにも違いが出てくるのが天然木のおもしろいところ。それぞれの樹の個性を知るとフローリング選びがよりいっそう楽しくなるはず。気になる樹種はぜひショールームで見比べ、触り比べ、踏み比べしてみてくださいね。
無垢フローリング・木製ドアなど、「木」を中心とした自然素材の建材メーカーです。良い素材を世界中からお届けしています。プレイリー”ホームズ”という会社名ですが、住宅会社ではありません…!!