いい素材は、いい森から。
日本生まれ、信州育ちの「あづみの松」

2024-06-24 公開

世界各国から選りすぐりの商材を仕入れているプレイリーホームズ。そんな中で根強い人気を集めているのが「国内産無垢材」です。「日本で生まれた無垢材」と聞くと、なんだか不思議と親近感を感じますよね。今回は、日本生まれ、信州育ちの「あづみの松」をご紹介。あづみの松が育った豊かな自然の魅力や、製品の誕生秘話を深掘りします。…実は木材界の固定観念を壊した、すごい素材なんですよ。

「あづみの松」を通して、地域を活性化させたい

本州のほぼ中央に位置し、山地の総面積が84%を占める長野県。「あづみの松」の名前の由来にもなった安曇野市は、名水百選にも選ばれた「安曇野わさび田湧水群」があるなど、豊かな自然に囲まれた場所として知られています。植林によることなく、自然の営みの中で生まれ育った長野県育ちのアカマツを素材に誕生したのが、今回取り上げる「あづみの松」です。

長野県の良質なアカマツを素材にして、新たな製品開発を。

北海道・岩手に続いて、全国で3番目の森林面積を誇る長野県。しかし起伏の激しい地形のせいか、人工林1ヘクタール当たりの丸太生産量は全国43位と低く、豊富な森林資源を有効に活用できていないという課題を抱えていました。

この課題に目をつけたのが、プレイリーホームズと長野県松本市の征矢野建材(現・綿半建材)前社長。「これだけの豊富な資源がありながら、林産物が少ないのは勿体無い」という前社長の思いのもと、長野県の良質なアカマツを素材にした新たな製品「あづみの松」が誕生しました。

つくり方も、使い方も、環境にやさしく。

長野県の資源を有効活用するだけにとどまらず、加工工程で出た木材の端材もバイオマス発電に活用。環境に配慮した、自然にやさしい製品開発が行われていることも「あづみの松」の大きな特徴の一つです。

木材界の固定観念を打ち砕く⁉︎

従来、木材界では「国産材の針葉樹は一枚ものが当たり前」と言われてきました。

「一枚もの」とは、文字通り1本の木を縦にカットして切り出した木材のこと。縦に長く成長する針葉樹は、横に成長する広葉樹と比べて丸太が細く、節のない無地の一枚ものが取れる量がとても少ないのが特徴です。そのため、価格も高額になりがちでした。

針葉樹と広葉樹のさらに詳しい違いはこちらから

良質な国産材をもっと手頃な価格で。

そこで着目したのが、節のある部分を取り除き、板を繋ぎあわせて一枚板に仕上げる、ユニと言われる加工方法。

ユニとは?

フィンガージョイントと呼ばれる方法で板を継いだ、広葉樹では最もポピュラーなタイプです。

不要な部分だけを取り除いて板に仕上げることができるので、良質な素材を無駄なく活用することができます。同時に、お手頃な価格で節の少ない製品に仕上げることが可能になりました。

今でこそ人気商品となった「あづみの松」ですが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。「あづみの松」を人気商品へと押し上げたのが、その魅力を引き出した商品開発プロジェクト、MATSU SMILE プロジェクトです。

あづみの松人気の立役者。
「針葉樹なのにユニ?」の声を跳ね返したMATSU SMILEプロジェクトとは?

当時、針葉樹としては異例だったユニタイプのフローリング開発を前にして、「針葉樹なのにユニ?」という反応が多く集まりました。その声を覆したのが、MATSU SMILEが打ち出した世界観でした。

国産松だけど和風だけじゃない、むしろ洋風にも合う世界観。そんな商品開発提案が徐々に広がり、受け入れられていきました。当時の営業担当者からは「MATSU SMILEのカタログを見せたら、いい反応をもらえた」との嬉しい声も。さまざまな塗装展開・スタイルにマッチするあづみの松の可能性が多くの人に認知され、次第に商品展開も広がっていきました。

「和」も「洋」も。どんなスタイルにもマッチする

「あづみの松」は「和」と「洋」はもちろんのこと、近年⼈気の「ジャパンディスタイル」や「インダストリアルスタイル」など、どんなスタイルにも合う優れものなんです。

「ジャパンディスタイル」×あづみの松

ジャパンディスタイルとは「和」と「北欧」、両方の雰囲気を併せ持つ上質空間。北欧のインテリアに和のテイストをバランスよく取り入れるのが特徴です。あづみの松は節が少なく木目も美しいので、和のテイストの中にもモダンな雰囲気を取り入れることができます。

あづみの松 無地上小 フローリング (現場塗装/いろはクリア)

「インダストリアルスタイル」×あづみの松

ステンレスやブラックのアイアン素材などを取り入れた、少し無骨なインテリアスタイル。無垢のフローリング(MATSU SMILE栗皮)を採用することで、空間に柔らかさも加わります。

MATSU SMILE ナチュラルコート塗装(栗皮 KURIKAWA)

ワンポイント使いも。
自然生まれのインディゴがアクセント「MATSU Blue」

「あづみの松」は、丸太を丸ごと自社管理。そのため、海外からの輸入商材では実現できなかった商材規格を実現することが可能になりました。乾燥までの過程で青灰色に変色したアカマツの個性を活かした「MATSU Blue(マツブルー)」は、市場に流通することも少なく、知名度も低かった「アオ」と呼ばれるアカマツの変色材に着目した商品。自然が生み出したインディゴカラーは一つとして同じ色がないため、唯一無二の個性豊かな空間を演出することができます。

まだまだあります!「あづみの松」の魅力

その① 針葉樹ならではのやわらかな踏みごこち

「あづみの松」最大の特徴は、針葉樹ならではのやわらかな踏みごこち。小さなお子さまが転んでも、やわらかく受け止めてくれるので安心です。小さな傷やへこみは、水とアイロンを利用して簡単にお手入れすることもできるのも嬉しいポイントです。

その② 経年美化と細やかな木目のうつくしさ

「あづみの松」は木材の中でも比較的経年美化が早いと言われる針葉樹です。太陽の光を吸収するたびに色を深め、みるみるうちに美しい飴色へと変化していく様子を楽しめるのも、木材ならではの魅力ですね。信州の激しい寒暖差を乗り越えながら成長しているため、細かく詰まった美しい紋様の木目も、時間が経つにつれてより濃く現れていきます。

その③ 「国産材」という安心感

日々の暮らしに関わる住宅商材だからこそ、「国産の木材を使いたい」という声も。プレイリーホームズの「あづみの松」は、生産から加工までの流れを全て国内で行なっています。輸入品と比べて価格や納期が安定しやすいことはもちろん、為替相場の変動による木材価格の高騰も起きません。国内生産ならではの職人によるきめ細やかな検品や加工も、人気の理由です。

さいごに

「長野県の豊富な資源をあますことなく活用したい」

そんな思いから生まれた「あづみの松」。今までは廃棄されていた松の変色部分や、中途半端な大きさの素材をデザインとして活かすことで、他にはない魅力的な製品が誕生しました。

従来「和」のイメージが強かった松の可能性を広げた「あづみの松」は、どんなお部屋スタイルにもベストマッチ。床材の他にもさまざまなラインアップを揃えているので、お部屋のトータルコーディネートもお楽しみいただけます。ここではご紹介しきれなかった個性あふれるお部屋の事例写真は、HPにて詳しくご紹介しています。是非覗いてみてくださいね。

あづみの松HPへはこちらから


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