【商品開発担当者インタビュー・後編】
⼀⼈ひとりの暮らしを彩る商品を、開発したい。

2024-04-01 公開

「お客さまに魅⼒的な商品を届けたい」という想いのもと、世界各国を⾶び回るプレイリーホームズの社員たち。後編では、新商品の『開発秘話』から、これから新しく挑戦してみたいことについても伺いました。

Tさん
木材2部 部長。仕入れ担当国は主に北欧・フランス。内装用壁材・フローリングの仕入れと販売も行う。

Sさん
特建部。仕入れ担当国は主に中国。三層・複合フローリングの仕入れと販売も行う。

Fさん
木質建材2部。インドネシアからの商材の仕入れと販売も行う。

「声を直接聞く」その場で新たなアイデアがうまれることも
『フレンチヘリンボーン』

オーク複合
フレンチヘリンボーン
無塗装
オーク複合
フレンチヘリンボーン
クランプオイル塗装(クリア)
ミャンマーチーク複合
フレンチヘリンボーン
クランプオイル塗装(クリア)
ブラックウォールナット複合
フレンチヘリンボーン
クランプオイル塗装(クリア)

Tさん:元々ヘリンボーン柄は、ヨーロッパの伝統的柄というところもあって人気がありますよね。床面装飾の枠にとどまらず、スーツやジャケットなどのファッションにも取り入れられていたり。

Fさん:ベルサイユやルーブル宮殿にも、ヘリンボーン床が取り入れられていましたね。

Sさん:そうなんです。実際に現地を観光した日本の方から「同じ柄の床はない?」と問合わせをいただいたりもしました。人気がある一方で、その複雑な紋様を叶えるためには独自の施工が必要でした。その分、価格が高くなってしまっていたんです。そんな問題を解決したのが、今回開発した「フレンチへリンボーン」です。

Fさん:一体どんな商品になったんでしょうか?

Sさん:細長いピースを組み合わせて1つのパーツを作りました。余分な施工の手間を省くことができ、取り入れやすい商品価格を叶えることができたんです。

Fさん:それは嬉しいポイントですね。今回新たに「ミャンマーチーク」と「ブラックウォールナット」がラインアップに加わりましたが、この樹種を採用した理由はなんだったんでしょうか?

Sさん:どちらも「三大銘木」として知られています。それらを比較的安価なフレンチへリンボーンで採用することで、普段は手を出しにくい銘木を気軽に楽しんでいただきたいという思いがありました。

Fさん:新しくオークのクリア色も出ましたね。開発のきっかけは、現場の声だったとお聞きしました。

Sさん:そうなんです。「すごく便利だからクリアカラーも作ってくれない?」っていうリクエストをもらって。今回のクリアカラーの開発に繋がりました。 元々は無塗装で販売を始めたものだったので、塗装タイプの販売には迷いもあったんです。そんな時林社長が「これ便利なんだから、塗装すりゃいいじゃん!」って背中を押してくれて。前向きに開発に取り組むことができました。

日照時間の少ない「北欧」の暮らしのアイデアを取り入れた
『ブラッシュドパネル』

Sさん:プレイリーホームズの商品開発って、現地で見つけたものに「これ何?」って聞くところから始まることもありますよね。そこから取引がうまれる時もあったり。

Tさん:今回開発した「ブラッシュドパネル」もその一つです。現地で商材を手に取って「これはみたことない!」ってなりました。

Fさん:今回このグレーを選んだ理由ってなんだったんですか?

Tさん:よくぞ聞いてくれました!実は商品開発する時に一番こだわったポイントが、この色合いなんです。もちろん人気っていうのもあるのですが、部屋に取り入れても暗くなりすぎない、絶妙な色調を目指しました。北欧の一部の国では「極夜」や「白夜」っていうのがあって、一日の内の日照時間が極端に短かったり、太陽が登っても、すごく薄暗い時間があったりするんですよね。だから北欧の部屋にはこうした色合いのお部屋が多いみたいなんです。

Fさん:ポスターやパブリックボードの飾り方もまたオシャレですよね。雑誌やテレビで紹介されていたり。

Tさん:グレーの壁は装飾がすごく映えるからそれがまた良くて。そんなブラッシュドパネルのデザインを引き出すために、実は今回、国内メーカーさんにお願いして、見切り材(壁材の表面に使う仕上げ材)の開発も同時に行っています。

Sさん:細部へのこだわりも、さすがです…!

Tさん:北欧と日本では「いいものを長く使う」という考え方もよく似ていて、トレンドなんかも深いところで繋がっているようなところがあったんですよね。今回開発したグレーカラーのブラッシュドパネルは、日本でも特に人気のカラーなので、トレンドを押さえた部屋作りを提案していけるといいなと思います。

ブラッシュドパネル 水性塗装(ストーングレイ)

やっぱり好きなことで楽しみたい!

Tさん:2人はこれから新しくやってみたいことってある?

Fさん:木材ではないんですが「ラタン」を使って何かできないかな…と思っていまして。

Tさん:興味を持ったきっかけは何だったの?

Fさん:最近行った展示会でラタンを使った家具を扱っている会社があったんです。生産地が担当国だったのもあって、今後、家具も一緒に提案できたりしたら素敵だなと思っているんです。

Tさん:…じゃあ、ラタンを使って照明やってみる?

Fさん:照明!…いいですね!

Tさん:僕らの強みって「新しいことをやっていく」というところだからさ。実は僕もちょっと新しいことをやってみたいなっていう希望があって…

Fさん:どんなことですか?

Tさん:これは僕たちが世界中を飛び回っているからこそできることなんだけど、ビンテージ食器を取り扱えるようになれないかなと思っていて。

Sさん:さっき話にも出ましたけど、北欧ってオシャレな照明とか家具がすごく有名ですよね。

Tさん:まさにそう。去年あたりから現地のデパートに寄ってみたりとかしているうちに、どんどんビンテージものが好きになってきちゃって。これは後付けかもしれないけど、プレイリーホームズは住宅に関わる商材を扱う会社だから、お客さんにいろんな角度から住まいづくりを提案できるようになれたらいいなと思っているんです。

Fさん:仕事とはいえ、新しいことに挑戦するからには、やっぱり自分が好きなことができたら楽しいですよね。Sさんはどうですか?

Sさん:すごく、すごく、作るの大変なんで迷ってるんですけど…マンション向けの複合フローリングの遮音タイプを作ろうか検討中です。

Tさん:遮音タイプか!プレイリーの新しい挑戦になりそうだね。

Sさん:そうなんです。素材感のあるものをマンションとかで使えるようになれば、すごい意義があるなっていう思いがあります。でも遮音はめちゃくちゃ大変だよってみんなが言うんで…。

Tさん:そこはみんなのアイデアで、きっとなんとかなるよ!僕らの強みって「新しいことをやっていく」というところだと思うから。みんながそれぞれ得てきた知見を生かして、いろんなアイデアで楽しめるといいよね!

Sさん:そうだと嬉しいです!みなさんもぜひアイデアください。

Tさん:どうしようかな〜(笑)


いかがでしたか?「お客さまに快適で楽しい空間をご提供したい」という想いのもと、プレイリーホームズは新たな商品開発を続けてきました。原動力ともいえるその想いは、年々増すばかりです…!これからもワクワクする商品とともに快適な住まいづくりを皆さまにご提案してまいります。どうぞご期待ください!


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