おんなじ木なんてひとつもない。
だから「グレード」分けをする。

2023-06-06 公開

フローリング商品の違いのポイントは、樹種や構造、色、サイズなどがありますが、今回は「グレード」について大解説していきます!

さっそく、グレードとは?

グレードとは、板の見た目の特徴や個性によるグループ分けのこと。たとえば同じ樹種でも、“オークのデラックスグレード” “オークのスタンダードグレード”のように分けられます。

※グレードの名称は、メーカーによって異なります。

グレード分けで最大のポイントは「節」

グレードには節のあり・なしが大きく関わります。節とはこのような木目のこと。

プレイリーホームズのグレードは次のようになっています。図で上に行くほど節がないか少なく、下に行くほど節が多くなります。

広葉樹か針葉樹・国産材でグレード名が異なりますが、節の有無がポイントの点は同じです。

そもそも節とは。それは枝が生きた証。

実は、節はそこに枝があった跡なんです。もともと日本では、節がない木材がよい、というのが一般的でした。そのため、節がない板が多く採れるように「枝打ち」という手入れをします。枝打ちとは、まだ枝が若いうちに枝を切ることです。

木は、切られた枝を巻き込みながら幹を太くして成長していきます。

そして、木を切り出すと、枝があった部分が節として現れ、枝打ち後に成長した部分は節のない板になります。早くに枝打ちをすることで、無地の範囲が多くなります。

「節なし」が高価なワケ

フローリングは、節がないほど高価になりますが、それは採れる量が限られる希少性や枝打ちなどの手間がかかっているのが大きな理由です。

また、節の部分を幹とは違う組織として考えたとき、無地の場合は幹だけの組織で構成されているので、木材として安定しているという特徴もあります。

でも、節があるのがいい。そんな声も最近は多数!
ラスティックグレード

無地好きだった日本では、節ありの板は過去には捨てられていました……。しかし、プレイリーホームズでは、節を自然の生命力を感じる“デザイン”として捉え、その魅力にいち早く注目。あえて節のある板を集めて「ラスティックグレード」としてグレーディングしました。無骨な印象は、トレンドのインダストリアルなインテリアとも相性抜群です。また、貴重な木材資源を無駄にしないSDGsなグレードでもあります。

ちなみにちなみに!
節といっても樹種によって全然ちがう!

節ありでも、その表情は樹種によってさまざま。たとえば同じ針葉樹の「節有グレード」でもこんなに印象が違います。

徳島杉 節ありグレード
レッドパイン 節ありグレード
あづみの桧 節ありグレード

グレードを分けるもうひとつの要素
色差って?

広葉樹のグレード分けで、節のほかにポイントとなるのが「色差」。色差は文字通り木材の色の差のこと。丸太を切ってみると、木の中心の方が色が濃かったり、1本の木の中でも色に違いがあります。また、同じ土地で育った木でも個体差で色が違うこともあります。天然のものだからこそ、均一に同じ色という訳ではないんですね。

グレード分けでは、同じような色合いで分けていき、デラックスに近づくほど色差がなく、ラスティックに近づくほど色差を含みます。

Pick up!
ナチュラルグレード

こちらもプレイリーホームズならではのグレード。ナチュラルという名前の通り、木のありのままの姿を目指しています。あえて節がないもの・あるもので集めることなく、節の入り方や色差の具合も、“もし、1本の木をそのままフローリングにしたら”という自然な状態を楽しめるフローリングです。

デラックス・ナチュラル・ラスティックを並べた比較。

デラックス(節なし)
ナチュラル(ほどよく節あり)
ラスティック(節を楽しむ)

「こんな見た目のフローリングがいいな」と想像するものが、どのあたりのグレードに当てはまるのかチェックしてみると、フローリンング選びがしやすくなるかもしれません。また、気になる商品が何グレードなのか見ることで木材としての特徴が掴みやすくなります。木の個性を知る手がかりとして、ぜひグレードをチェックしてみてくださいね。


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